東工所・東電所鉄道技術フォーラム参加報告(2020年度分1)

トピック:東工所・東電所鉄道技術フォーラム参加報告(2020年度分1)

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東工所・東電所鉄道技術フォーラム参加報告(2020年度分1)

#22271

例年2月上旬頃に2日間、JR東日本の本社の社屋に於いて東京工事事務所・東京電気システム開発工事事務所の主催による東工所・東電所鉄道技術フォーラムの開催があります。
この技術フォーラムには誰でも入場出来る為に、私も最新の改良プロジェクトの情報を入手したり自分の見識を付ける為に毎年参加しております。

昨今の情勢から今年はWeb上での開催となりましたが、例年通り登録することによって誰でも参加できる様になっている為に参加して参りました。
ので、こちらでまず東京工事事務所発表の内プロジェクト紹介展示をメインにご報告致します。

尚、この報告を読むにあたって1点覚えて頂きたいBIM(ビム)と言う単語があります。
BIMとはBuilding Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称です。
コンピューター上に現実と同じ建物の立体モデル(BIMモデル)を再現して、よりよい建物づくりに活用していく仕組みです(BIMの項はBIMナビというサイトから引用致しました)。
モノづくりの際にパソコン上で3Dモデリングする形で設計し、現物を作りやすくするソフトウェアの種類の内のCADの土木・建築バージョンと考えて頂けると分かりやすいかと存じます。
このBIMを覚えてから読んで頂けると、非常にありがたく存じます。
なお技術フォーラムの内容を全て網羅したいところですが、そうしても長くなってしまうので幾つか割愛した内容があります。
また、割愛した分の一部について工事観察で現地の写真と併せて掲載することに致しますのでご了承下さい。
中でも渋谷駅の工事については非常に長くなってしまう程の分量になってしまいますので…
本題に入ります。

1:高輪ゲートウェイ駅整備
この工事に於いて、BIMを活用したとの内容の画像掲載がありました。
折り紙をイメージしてデザインされた駅舎の屋根が有名ですが、一般的な平たい屋根(陸屋根と言います)と比較しても複雑な設計となる為に精度管理も高いモノが要求されます。
その場面で業務を効率的に推進させる為に、屋根の鉄骨建方を施工する際の3次元的な精度管理をBIMで行ったとのことです。
また、屋根の足場の計画や案内サインの配置方法で合意を形成する為にもBIMを活用したとの画像中の記載もありました。
加えてBIM以外にも、施工の品質の向上の為に溶接ロボットを活用したとの内容の画像もありました。

2:品川駅改良
現在架設中の人工地盤上に、拡幅した北側自由通路に面するレイアウトで北口広場に設置するとの内容の画像がありました。
東京都により計画されている環状第4号線のオーバーパスを駅の高輪ゲートウェイ方に新設して、そこからアクセス路を人工地盤上の広場に導いて出入りさせる設計です。
歩行者広場と自動車交通広場を分離した形となる旨の完成イメージ図もありました。
更に広場の設置以外にも、工事中の運転設備の見通しの現地イメージを運転士目線から確認する為と案内サインの見え方を確認する為にBIMを使ったとの内容も掲載されております。
また、実際にBIMを使った見通し動画も見ることを出来ました。

3:中野駅橋上化
現在中央線の中野駅に於いて、駅舎を移設し橋上化する工事を行っております。
5階建ての駅ビルと自由通路を設けて中野区により設置される歩行者デッキに接続させて、中野区で行う中野サンプラザと区役所を建て替える再開発と一体で行う計画です。
既に工事に着手して中央線のグリーン車増結に伴うホーム延伸と並行して行っておりますが、この現場に於いてもBIMを使っているとの内容の画像がありました。
外装部材の意匠決め
人工地盤の鉄骨で組む建方の検討
配管の回し方架線柱と人工地盤が当たってしまう箇所の洗い出し
運転士目線からの運転設備の見通し確認
電気設備の施行方法の検討
のそれぞれの点でBIMを使っていて、それの活用により立会作業から会議に切り替えられて会議自体も効率化できたとの内容です。

4:日暮里駅改良工事
少し前まで、日暮里駅でエキュート日暮里を一時閉店する形で行われていた改良工事がありました。
(他社となりますが)成田スカイアクセス線の開業に対応する為にJR側でも駅のコンコースを広げる改良工事を行っており、それの完成があってエキュート日暮里を開設した経緯があります。
ので、都合2回目の改良工事となります。
2回目の工事に於いて――
中央跨線橋からホームへ降りる階段を撤去して空きスペースにエレベーターを増設
旅客トイレ拡張と入口にあった段差の解消
北口改札外コンコースにあった段差をスロープを置いて解消
駅後方施設であった場所をエキュートのバックヤードに変更してからエキュートを拡張
京浜東北線北行線路の上空にあった工事用仮設構台を避難用誘導路に変更
西口駅舎の美装化
をそれぞれ行ったとの内容の画像がありました。

5:武蔵小杉駅2面2線化
プロジェクトの進捗状況と併せて、この工事に於いてもBIMを活用しているとの内容の画像がありました。
まず進捗状況ですが、線路東京方から横浜方に向かって数字を増やして数える形で現場を6区画に分けています。
その内の2番目の区画で、新ホームを支える高架橋の内柱を構築している状況です。
続いて5番目の区画で、高架橋を桁まで構築している状況です。
なお駅の横須賀線口の駅施設が現場に支障してしまうので現在仮駅舎と仮改札口に移設させていますが、その際使われている仮駅舎の写真も進捗状況の写真の内に纏められる形でありました。
続いてBIMの内容ですが、ここでも運転士目線での見通しを確認する目的で使われていました。
このBIMを乗務員以外でも見ることによって、プロジェクトの早い段階での発注者が設計者に対して与えた希望条件(与条件と言います。この段建築情報.netと言うサイトから引用致しました)を決めることが出来る様になったとの内容もあります。
また以前のプロセスをやって設計工期に31ヶ月掛かったところを、BIMを使って与条件を早い内に決められて構造を確定出来たことによって14ヶ月短縮した17ヶ月で全設計を終えられる様になったとの内容もありました。

6:東海道線村岡新駅計画
2021年2月に設置協定を報じられた東海道線の村岡新駅計画の画像の掲載もありました。
かつて湘南貨物駅があった跡地にあるフットサルコートのピッチ付近を設置予定地としていること
自由通路を設けること
南口の駅前広場から藤沢市と鎌倉市の境界となる道路まで長さ0.4キロのシンボル道路を新設して、旧大船工場の跡地の再開発拠点へ往来出来る様にすること
の内容がありました。

7:京葉線幕張新都心拡大地区新駅設置工事
この工事でもBIMを活用しているとの内容の画像がありました。
線路とホームを支える高架橋の地中梁(注:地中にも高架橋を支える為に、柱の基礎の上に幅方向に梁を通してる構造の高架橋があります)の上に上りホームへのエスカレーター用のピットを配置してピット用の基礎を無くす設計にした為、地中梁とピット構造を一体化する必要がありそこで鉄筋の配置が複雑になってしまうので、BIMの内3DCADの機能を用いて図面を作成して鉄筋のレイアウトを検討しているとの内容です。
また施工計画の決定にもBIMを用いて昼間に施工を出来る工法を検討して、実際に昼間出来る方法で施工する為工期短縮と工事費の削減を出来たとの内容もありました。
その為に現場の傍で列車を運転する状況となりますが、その際運転士に工事での施行状況を周知する為に運転士目線のBIMを使って重機の配置などを3Dモデル化したとの内容もあります。
ダクトやケーブルの取り回しルートの検討もBIMで行われたとの内容もありました。

8:中央快速線グリーン車増結工事
この項にはBIMの解説が無く、進捗状況を写した画像の掲載がありました。
まず、国立駅に於ける延伸部の屋根の建方に屋根材が用意される手前の状況の写真の掲載がありました。
国立駅上りホームの延伸分はその状況まで進捗した様子ですが、床の仕上げはこれからの様子です。
続いて武蔵境駅に於いて、延伸部を高架橋の外側から支える支柱で支えている様子を写した写真の掲載がありました。
写真から支柱とレール方向に渡されている梁の様なモノを用意して高架橋に取り付けてから、その上でホームを伸ばした模様です。
なお、西武多摩川線への車両の出し入れを行う為の渡り線がある為に、当駅に場内信号機・出発信号機がありますがその内延伸部に掛かる1本がまだ現場に残る形である様子も写っておりました。
続いて拝島電留線を写した写真の掲載があり、6本の線路の敷設まで完了した様子が写っておりました。
最後に豊田車両センター武蔵小金井派出にトイレ汚物抜き取り装置を設置したことを写した写真の掲載がありました。
技術フォーラムに掲載された写真から進捗が分かる地点は今のところこれだけです。

今回はフォーラムの中から、東工所のプロジェクト紹介として旅客輸送を向上させる目的の工事とそれに関係した動きを抜き出して以上の内容があったことをご報告致しました。

「2020 年度 東工所・東電所 鉄道技術フォーラム」オンライン開催のご案内
https://www.jreast.co.jp/press/2020/20210208_ho02.pdf

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