渋谷駅改良工事の近況について

以前より話題にありました、渋谷駅の埼京線ホームの移設・線路切替工事が間もなく開始されます。
過日26日に改良工事を当方で観察して参りましたので、此方でご報告させて頂きます。
手元に本年開催されたJR東日本の東工所・東電所鉄道技術フォーラムで頂いた資料がありますので、それを参考にしながら出来る限りの解説を行います。
点字ブロックの内方線の内側等、安全な場所から現業職・他の旅客・工事関係者の邪魔にならない様に注意をして撮影しております。

まず1枚目を。
新ホームと新ホームへの通路・昇降設備の使用開始ポスターです。
手元の資料によれば、このポスターのグレーの部分を撤去して新たな改札内コンコースにすることを完成形とすることへの記載がありました。

次に2枚目。
かつての埼京線ホームに向かう為の連絡通路の撤去の進捗として、残りのスロープ状の構造物(3枚目の形状から梁か桁と考えられます)を撤去する迄となりました。
この構造物の梁か桁の部分は、新しい線路の上に通す架線に近接していて見る限り建築限界定規の内側に掛かってしまうと考えますので今回の工事のごく早期に撤去されると予測されます。

4枚目に飛びます。
桁式ホームで設計をなされている構造です。
かつて連絡通路を支えた橋脚を境にする形で、画面奥を新宿方/画面手前を恵比寿方と映るよう撮影し加工しております。
新宿方で桁式ホームの梁を既に構築していて、恵比寿方で梁の構築を待つ様子となっております。
新宿方に鉄骨のブロックを見ることができますが、現在の線路を支える桁に工事桁を使っていて手元資料に工事桁をこう上すると記載がある為に恐らくホーム用の梁と考えられます。
桁式ホームの桁たるホーム面も、既に本設のモノを使用しているでしょう。
また、よく見てお分かり頂けるかと考えますが、既に作動したITV装置があります。

続いて5枚目。
画面奥を恵比寿方とする様、恵比寿方を向いて撮影致しました。
少し線路が見づらくて申し訳ありませんが、現在工事桁を利用して線路を通してます。
手元資料によれば、これを計画した新ホームに面して乗降できる様に線路こう上をする様1.3m程持ち上げてから横に2.6mホームに向かって持ってくる工事を行う箇所があります。
また、資料によれば埼京線ホームで線路をこう上すると記載がありました。
話を変えて、此方をよく見ていただいて分かると考えますが既に新設線用の架線を張っています。
既設線用の架線を旧連絡通路の橋脚を用いて張っていることも、併せて写しております。

新ホーム上も、安全であるように注意をして撮影致しました。

新ホーム上に券売機室が整えられております。
1番最後の写真のポスターに、ライナー券売機との記載がありました。

発車標・列車非常停止ボタンと列車非常停止装置の信号部・成田エクスプレス用の乗車位置案内・駅名標・新案内サイン看板のそれぞれに目隠しをされておりましたが、案内サイン看板・駅名標に発光しているモノがあることも目撃致しました。
ITV装置と同様、既に通電していることを見ることが出来るモノもあります。
電気配線もかなり準備されているモノがあります。

新たに運転業務用のホーム事務室となると考えられる部屋です。
カーブした地点に駅のホームを置く為、武蔵小杉駅の横須賀線ホーム同様ここで合図を出すと考えられます。

最後に、ホームライナー小田原の乗車位置を変更するとのポスターがありました。
今後渋谷からホームライナーを使われる方はご注意下さい。
長々となりましたが、この様な状況でした。
工事の無事完了を祈り、新たな駅を楽しみにしております。

• このトピックはホームタウンとちぎが2,025年、 9ヶ月前に変更しました。