城端線・氷見線の再構築計画が策定(29年頃にあい鉄へ移管)

昨日、JR西日本は富山県と沿線自治体と協議して城端線と氷見線の鉄道事業再構築実施計画（2024年2月15日～2034年3月16日）の策定し、年内に国土交通省に申請を行うと発表しました。認可を受けると、国から補助金を受け取ることができます。
新型車両の導入が完了する2029年頃に、路線をあいの風とやま鉄道へ移管される見込みです。
同日には「第5回城端線・氷見線再構築検討会」が開かれ、同実施計画がとりまとめられました。
先月29日の当初の計画案では「除雪用保守用車両費等」が「新型鉄道車両の導入」に盛り込まれていましたが、「利便性向上のための改良、持続性向上のための既存設備の改良」に移動されたほかは、変更はありません。
車両の更新と同時に車両数も増加され、運行本数も現状の1.5倍となる見込みです。

参考フォーラム「2029年頃に城端線・氷見線に気動車34両導入完了・経営移管」（2023/11/29配信）

計画の概要についてです。
まず、新型鉄道車両の導入には176億円が計上され、内訳は1両4.5億円を34両導入のため計153億円、車両の設計費やデザイン費等に20億円になります。現行24両から10両が増車されるほか、車両前面にはオリジナルデザインが施されます。

また、運行本数の増加、新型車両やパターンダイヤ化に伴う改良に44.8億円が計上されており、内訳は新型車両の加速性能向上に伴う、ATS等の施設改修が13.5億円、運行本数の増加に伴う、分岐器等の施設改良や増設が26.8億円、新型車両導入に伴う、ホーム改修等が4.5億円になります。パターンダイヤとするほか、城端線・氷見線ともに60本/1日を運行させる計画です。

さらに、交通系ICカード対応改札機の設置は4.6億円、城端線・氷見線の直通化は37.8億円が計上され、交通系ICカードは計画実施から2年後を目途に導入されということです。

最後に、利便性向上のための改良や持続性向上のための既存設備の改良に81億円が計上され、指令の分離・券売機・駅案内表示の改修等に13億円、レール・連動装置等の更新に50億円、旅客案内システムの新設に15億円、除雪用保守用車車両に3億円となっています。

▼鉄道事業再構築実施計画の策定及び申請について
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/231218_00_press_jyouhana_himi.pdf

▼城端線・氷見線再構築計画がまとまる…年内に国へ申請『経営移管や新型車両に更新、両線の直通化など』｜FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/articles/-/631730

▼城端・氷見線のあいの風移管　実施計画を正式決定　今後は負担の割合が焦点に…　富山 | 富山県のニュース｜チューリップテレビ
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tut/900248?display=1

▼ＪＲ城端線と氷見線　再構築の実施計画を正式にとりまとめる｜NHK 富山県のニュース
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20231218/3060015190.html

▽富山県／第4回城端線・氷見線再構築検討会（令和5年11月29日開催）
https://www.pref.toyama.jp/8001/kendodukuri/koukyou/koukyoukoutsuu/dai4kaisaikoutiku2.html

▽【資料2】城端線・氷見線再構築実施計画（案）の概要
https://www.pref.toyama.jp/documents/37566/2-0_keikakugaiyou.pdf
※11月29日開催の資料

▽２９年度めどに経営移管　城端線・氷見線、実施計画案を了承｜政治・行政｜富山のニュース｜富山新聞
https://www.hokkoku.co.jp/articles/tym/1250785