品川駅改良工事観察(2021年1月分)

1月過日、品川駅の改良工事を観察して参りましたので此方で報告致します。
2017年度分の東工技報を参考に文章を書いております。
まず現在品川駅に於いて、北改札口側にある跨線橋につぎ足す形で人工地盤を整備しその上に新たな改札内通路とエキナカ施設を作る工事と山手線のホームを2面2線化する工事が行われております(リンク先PDFにご注意)。

まず1枚目に11番線と12番線ホームから東海道線下り本線を東京方に向かって見た写真を出します。
画面1時の方角を東京・新橋方にする様な構図で撮影しておりおります。
ホーム上の画面向かって10時の方角から東京・新橋方に向かい、仮囲いの設置がありました。
観察時最も手前の仮囲いの上の天井に穴がありませんでしたので、まだ仮囲いの中での工事の詳細が分からず予想も付かない状態です。

2枚目に橋上駅舎中央北改札側から9,10番線ホームへ向かう階段の写真を上げます。
画角から11番線に列車の在線が無い状態でも結構見づらいかなと考えますが、オレンジ色の丸印を付けた部分E531系の後方にご注目お願い致します。
階段を支える鉄骨と、駅舎の内側の天井を外に見ることのできる状態となっていました。
少なくとも、線路側の駅舎の壁をその部分取り外したことを観察致しました。

続いて6,7番線ホーム中程の線路を写した写真を上げます。
画面向かって2時の方角を川崎・熱海方に、8時の方角を新橋・東京方になる様に写しております。
写真を見ていただくとお分かり頂けましょうが、この部分の線路に工事桁を使っており、かつホームも仮設の板張りで養生を施された仮の状態です。
これには理由が1点あり、リニア中央新幹線建設工事に伴い駅に物資を送り込む目的で港南口にあった荷捌き場を移設することになった為この場所の地下に荷捌き場を作る工事をしている為に写真の様になっています。

4枚目から6枚目は、人工地盤を架設する様子の写真です。
観察当時は既に人工地盤上に2台トラベラークレーンが置いてあり、クレーンを走らせられる程度まで人工地盤上に床を敷いた状態でした。
また、6,7番線ホーム東京寄りの仮囲いに駅新通路の柱を立てた状態であったことも併せて観察致しました。
東海道線の線路上で以上の通り工事を進捗させていた一方で、京浜東北線・山手線の線路の間や山手線の線路の山側に開けられた柱受けの穴にまではまだ観察当時は柱を立てていない状態でした。

7枚目は山手線の外回り電車と京浜東北線の北行電車を同じホームで乗り換えられる様にする為の、新たな山手線外回り用ホームの面です。
この面に京浜東北線の北行の線路を現在使用中の高輪ゲートウェイ駅回りの線路に付け換える切換工事まで、京浜東北線の北行線である3番線の線路がありました。
その切換え工事と線路の撤去後に現在の4番線ホームを拡幅する形を取って写真の新ホームを建設する所まで来ており、工事終了後に1番線を山手線内回り専用化するのと併せて移設後の拡幅した新3,4番線ホームで対面乗り換えを出来る様にするのを完成形とします。
観察当時は既に桁式ホームの基礎組み迄が終了し、写真の通り床面に床板が張られて屋根の建方を組んだ所まで工事を進捗させておりました。

最後に旧品川電車区の名残の留置線跡の写真を上げます。
この観察以前に線路・建屋・車止め・架線等の撤去が完了しておりましたが、観察当時は重機を入れた掘削を伴う整地作業まで進捗させておりました。
スレ違いの話の織り込みとなりますが、この場所に品川駅地平化後の京急本線の高架及び新アプローチを建設し線路を敷設する予定です。
地平化後の京急品川駅も、現行より少し泉岳寺方にずらした位置に建設される計画です。

今回も全ての写真を点字ブロック内方線の内側等の安全を確保できる場所から、現業職の方・工事作業現業の方・他の旅客の方の邪魔にならないように安全な列車運行を最優先にして撮影しております。
取り敢えず、以上の内容で観察して参りました。