JR東が輪軸記録改ざんを未発表のまま是正、特別保安監査へ

輪軸組立作業の不正問題について、JR東日本は20日、在来線車両で2008年から2017年3月に亘って基準から逸脱していた圧入力値を基準に収まるよう改ざんしていたと発表しました。

基準を超過していた輪軸46軸は交換し、下回っていた4842軸は順次新しい輪軸に交換してきたといい、現時点で基準を下回っている輪軸は76本あるということです。安全性に問題はなく、現在は厳正に管理していると説明しています。

2011年頃～2017年3月にかけ、輪軸を車輪に圧入する際に使用する機械の圧入力値にバラつきが生じ、圧入力値が規定の範囲外の状態で営業に供していることが判明した過程で改ざんが発覚したと説明しています。

改ざんについては2017年3月に発覚し、書き換えていた圧入力値の数値を直ちに修正した一方、改ざんをしていた事実は発表していませんでした。

国土交通省は24日から特別保安監査を実施する予定です。

検査をJR東日本に委託していた東京臨海高速鉄道（りんかい線）は基準値を下回っていた輪軸があるとJR東日本から説明があった一方、自社で日々車輪間のバッグゲージを測定しており、安全性については確認しており問題はないと説明しています。
また、「本事象を厳粛に受け止め、東日本旅客鉄道株式会社に対し、再発防止の徹底を求める」とJR東日本に対応を求めました。

輪軸組立作業の点検結果について（JR東日本）
https://www.jreast.co.jp/info/2024/20240920_ho03.pdf

輪軸組立作業の点検結果について（りんかい線）
https://www.twr.co.jp/Portals/0/resources/info/2024/20240920_information.pdf

ＪＲ東日本、車輪・車軸の取り付け記録１１００本超で不正…国交省が特別監査へ : 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240920-OYT1T50101/