あいの風とやま鉄道が、2025年度以降、521系付随車を一部編成に組み込む「3両編成化」や、2024年度までに413系AM05編成を廃車する方針であることがこれまでに開示された資料により明らかとなっています。
今年6月22日に開かれた「第21回あいの風とやま鉄道利用促進協議会」の資料4にて、521系にモーターやパンタグラフ、トイレ設備などのない「中間車両(付随車)」を組み込み3両編成化することを明らかにしました。また、2025年度以降に車両を整備することが検討されています。2024年度には車両の設計やソフトの改修などが予定されています。
さらに、アーカイブサイトに記録されている富山テレビ(FNN系)によると、これを3編成用意するということですが、当日配布された資料に予定されている編成などの記述はありません。
また、今年度の移動等円滑化取組計画書によると、「現有する53両(25編成)のうち88.7%の47両(23編成)が対応しており、老朽化した車両を廃車することで、2024年度末までには(バリアフリー)対応型車両の割合が90%以上になる」との記述がありました。413系1編成(3両)を廃車すると、バリアフリー対応型車両の割合が9割を超えます。
平成30年度(2018年度)に開かれた「第12回あいの風とやま鉄道利用促進協議会」の資料5-1によると、521系を2019年度から2022年度までに521系を4編成投入し、「観光列車に改造中の1編成(AM01編成「一万三千尺物語」)とイベント列車1編成(AM03編成「とやま絵巻」)を除く計3編成(AM02編成・AM04編成・AM05編成)を2021年度から順次廃車する予定」との記述も確認できます。現在、イベント列車2編成と、普通車のAM05編成の全9両を現有しており、AM05編成が2024年度末までに廃車されるものと見られます。
▼あいの風とやま鉄道『2両編成を3両編成にして輸送力増強』…老朽化でイベント列車「とやま絵巻」廃止へ|FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/articles/-/546601(リンク切れ・アーカイブサイト(archive.org))
▼あいの風とやま鉄道の昨年度利用客 コロナ禍前の9割まで回復|NHK 富山県のニュース
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20230622/3060013584.html
▼参考資料
1)521系車両の新製について.2018-12-20.富山県.https://www.pref.toyama.jp/documents/4915/01428072.pdf.(閲覧 2023-10-28)
2)利便性向上等のための投資について.2023-06-22.富山県.https://www.pref.toyama.jp/documents/34663/shiryou4_1.pdf.(閲覧 2023-10-28)
3)移動等円滑化取組計画書.2023-06-30.あいの風とやま鉄道.409be331477ecb8590a906f800567851.pdf.(閲覧 2023-10-28)