アクティビティ

  • SATS が「西武鉄道 グループのロゴ西武鉄道」グループに投稿しました。 4か月前

    2023年9月に池袋線系で更新されたSEMTRAC(運行管理システム)について、システム面における更新・変更内容が業界誌(*1)より明らかになりました。
    これまで明らかになっていた改良点に加えて、▽山口線・多摩川線の取り込みに際して各系統の司令操作卓を3セットから4セットに増強、▽運行表示盤であるDLP方式プロジェクターの構成方法・数量を変更、▽通信方式とネットワーク構成の変更、▽CTC装置(池袋線系では高麗駅~西武秩父駅間)の廃止によるスリム化を行ったとしています。
    切替日程の関係では、2023年8月24日に関東運輸局による完成検査を受検し合格、同年9月9日終列車後に第3世代への切替、同年10月12日終列車後に山口線を池袋線系に取り込み、池袋線系の切替が完了したとしており、完成検査の受検時期や山口線の運行管理システム取り込み時期の詳細が新たに判明しています。

    関連して、変電所遠方監視制御装置更新の詳細についても業界誌(*2)で明らかになっています。
    変電所間のケーブルを光ケーブル(回線)化することは既報でしたが、具体的に行った施策として▽遠方監視制御装置のIP化、▽回線構成の変更を挙げています。
    同誌に掲載されている工程表によれば、2022年度下半期より池袋線系変電所の遠方監視制御装置の切替が始まり、2023年度末時点で池袋線系18変電所の切替が完了、2024年度から2025年度にかけて残る新宿線系16変電所の切替・更新が行われる予定です。
    また、変電所向け光回線を構築したことを活用し、▽監視項目の増加、▽カメラ回線の高速・大容量化、▽連絡遮断装置を光伝送式に更新、▽一部変電所に対し故障選択装置(50F)の事故電流波形を光伝送できる装置の設置を予定しているとしています。

    ▼参考文献
    *1 有村:「西武池袋線運行管理システムの更新」、鉄道と電気技術、 35(7)=915、p.29-35、(2024.07)
    *2 福留:「遠方監視制御装置更新および光回線化」、鉄道と電気技術、 35(5)=913、p.22-27、(2024.05)https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I033509752 (国立国会図書館サーチのURL)

4号車の5号車寄り
戻る HOMEへ
タイトルとURLをコピーしました