JR山手線の新型車両 初公開
高齢化や2020年の東京オリンピック・パラリンピックに伴う観光客の増加などに対応して、優先席や荷物を置くスペースを充実させたJR山手線の新型車両が、初めて公開されました。
公開されたのは通勤電車用の「E235系」で、山手線としては、平成14年に運行が始まった現在の「E231系」に続く新型車両です。
新型車両には、高齢化に対応するためお年寄りや体の不自由な人などのための優先席が、1編成当たりこれまでの60席から88席に増やされ、席の前の床をピンク色にして分かりやすくしています。
また、すべての車両に1か所ずつ、車いすやベビーカーを利用する乗客や、大きな荷物を持った乗客のために座席のないスペースが設けられていて、東京オリンピック・パラリンピックに伴って観光客が大幅に増加しても対応できるとしています。
このほか、レールや架線に異常がないかを監視するシステムを新たに搭載したほか、企業の広告などを表示するディスプレーの数を増やしていて、これに伴って中吊り広告が姿を消すということです。
また、山手線のシンボルカラーのうぐいす色は、先頭部分のほかドアの部分に縦に入っていて、転落などを防ぐホームドアがあっても見えやすいようになっています。
JR東日本では、ことし秋ごろから山手線で新型車両の運行を1編成で始め、3年後から順次、現在の車両と置き換えていくことにしています。
JR東日本運輸車両部の太田朝道部長は「多くの人に利用していただいている山手線に最新の車両を導入しようと開発したもので、東京オリンピック・パラリンピックで海外から訪れる人たちに、東京の中心を走る山手線に乗っていただき、日本の鉄道技術を見てほしい」と話していました。
3月28日 15時26分 NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150328/k10010031021000.html
山手線:新型車両「E235系」中づり広告を廃止します
◇ベビーカー論争に触発? ゆったりスペースを各車両に
JR東日本は28日、山手線の新型車両「E235系」を、東京都品川区の東京総合車両センターで報道向けに公開した。秋ごろに営業運転を開始する。
JR東日本によると、E235系の車内では中づり広告を廃止し、代わりに網棚と車両間の通行口の上部に液晶画面を設置してCMを流す。車いすやベビーカー向けのスペースを各車両に設け、優先席も増設する。
先頭車両の前面と各車両のドア部分を山手線のカラーの緑色に塗装する一方、現在のE231系の車体に描かれている横のラインはなくなる。同社は2020年ごろまでにE231系を全てE235系に置き換える方針。【一條優太】
毎日新聞 2015年03月28日 16時22分(最終更新 03月28日 18時40分)
http://mainichi.jp/select/news/20150328k0000e040272000c.html
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