野田線新型車両は「再利用」車を組み込み

昨夕公開のSankeiBizの記事において、東武野田線(アーバンパークライン)に導入予定の新型車両について、既存の60000系を「新型車両に組み入れ、再利用いたします」と東武鉄道から回答があったことが明らかになりました。取材源を明示した上でのこうした記述が確認されるのは初めてです。（明示しない新興メディアの記事は過去にありました。）
また、「置き換え対象は検討中」とのことです。

新型車両は全25編成が導入予定ですが、60000系は全18編成が在籍中です。一部の編成については全車新製となると推測されます。

https://www.sankeibiz.jp/article/20220526-OHRJ4CIVFZHYVEBOPPFTVQSO24/

「60000系から取り外した”電動車”」との記述がありますが、取材に基づく情報なのか、「使用電力量の削減」からの推測なのか気になるところです。

60000系は編成出力と性能設定に乖離がある形式ですが、3M3Tと2M3Tでは編成出力の差が大きく、冗長性の面でも工夫が必要です。付随車を転用するほうが、大規模改造不要で2M3Tに対応した走行機器を新型車両へ導入でき、合理的との意見も多いのではと思います。
（話を分かりやすくするため、あえて書かなかったのではと思うのですが、8000系を置換えるだけで使用電力量は減少しますし、60000系に限ってもT車を抜くだけで編成重量が落ち、同一編成出力でも使用電力量は減少します。）

執筆者の枝久保氏からご連絡を頂き、組み込み車種については未定（＝ノーコメント）との回答だったようです。
今のところ確定できる材料が無い状況です。