本日(10/15)発売の『鉄道ピクトリアル』2026年10月臨時増刊号(特集:西武鉄道)内の記事にて、現時点での2030年度までの車両新造の方向性やその次の世代の車両の考え方等について明らかになりました。
※文献*1の対談は2026年5月に実施
◆2030年度までの車両新造の方向性 *1
2030年度までのVVVF車計画(注:VVVF化100%達成を企図した車両計画とみられる)において、『トキイロと40000系一般車の新造が決まっている』としています。
また、「トキイロ」の使い方について、最終的な本数は決めていないとしつつも、『小江戸号の置き換え分、拝島ライナー分、それからL/Cですので一般車にも使う分などを用意して、柔軟に、思い切って使っていきたい』としています。
2026年度は新宿線有料着席サービス「トキイロ」向け車両(40000系0番台8両編成L/C車)の新造が決まっています。
このほか、拝島ライナーのトキイロ化も発表済みであり、「トキイロ」の増備はある程度見込める情勢でした。
一方、40000系一般車の新造継続について鉄道事業者関係者から触れられるのは初めてとみられます。
◆40000系の次の世代の車両の方向性 *1
文献*1の中で、2030年度以降の『次の予定』を車両メーカーと相談する必要があるとしています。
2030年(度)に2000系がなくなると、次の置き換えターゲットは6000系であると指摘したうえで、
▽6000系の処遇(短編成化、廃車)は今後検討する
▽次世代車両は40000系のマイナーチェンジにするのか、新しいものにするのか、これから取り組む課題である
としています。
支線系の車両について、サステナ車両の耐用年数に触れられた場面にて、「(本線車両に比べ車両の)ライフサイクルが長い」といった特徴を持つ『支線に特化した車両を開発するのも一つの選択肢』と表明しています。
また、▽CBTC(無線式列車制御システム)、▽ワンマン、▽ホームドアといった要素を視野に入れた車両開発が必要という認識を示しています。
◆ワンマン化について *1
営業列車のワンマン化について、ホームドア整備を継続したうえで、10両・8両の列車でのワンマン化を目指したいとしています。
ワンマン化を目指す背景として、人材確保を理由に挙げています。
なお、支線における4両編成のワンマン化は概ね達成したものの、西武園線については今後の東村山駅付近連続立体交差事業の進捗により車両運用が変わる可能性があるため、ワンマン化を見合わせているとしています。
◆他社直通について *1
池袋線・西武秩父線のサステナ車両(7000系)化に伴う秩父鉄道乗り入れについて、現時点では未定としています。
また、新宿線の東京メトロ東西線直通について、『可能性を探っている段階』としながらも、新宿線連立事業との相乗効果への期待から『意欲は持ち続けたい』と表明しています。
◆営業列車でのモニタリングシステム導入 *2
2029年度に営業列車において軌道変位・軌道材料を測定可能なモニタリングシステムを導入するとしています。
(現在は検査用保線機械である総合検測車での検測)
▼参考文献
*1 町田明、今城光英:「対談 西武鉄道の鉄道事業を語る」、鉄道ピクトリアル、2026年10月臨時増刊号、No.1057、p.19-28、(2026.10)
*2 遠田良悦:「線路と保線」、鉄道ピクトリアル、2026年10月臨時増刊号、No.1057、p.121-125、(2026.10)