6月30日に首都圏新都市鉄道の第21期(昨年度)の有価証券報告書が、金融庁に提出されました。以下、報告書から気になった点を抜粋します。
◇東日本大震災
震災による特別損失として4億7000万円を計上しています。
なお、5月18日には震災の復旧に関連し、MIRから東鉄工業株式会社に感謝状が送られています。
http://www.kensetsunews.com/OK0001105180301.pdf
◇デッドマン装置の整備
昨年度、52Fを皮切りに全編成にデッドマン装置が設置された様子でしたが、今回、正式に情報が出ました。
平成23年度には、デッドマン装置の本格運用を図るとともに、乗務員の習熟訓練を実施してまいります。
とされています。実際、運転台を覗くとTIS画面に「異常コード0698(処置)デッドマン機能解放中」と出ているケースがあり、地震による変則運転のためかと思っていましたが、まだ本格運用前なのかもしれませんね。
投資総額は3億5000万円です。
◇ダイヤ改正
次回は平成24年10月の改正予定で、それまでに3編成の増備を行うと書かれています。
◇設備投資
上で書いた以外の投資は以下の通りです。
- 秋葉原駅の改良工事
大規模な工事に感じていましたが、投資額は20億円のようです。
- 南流山駅のホーム延伸
投資額は6億円です。秋葉原駅と同様、来年10月完成予定で、全額自己資金での投資です。
- 車両18両の増備
投資額は33億円です。TX-2000系でしょうが、2008年度の時と異なり、形式名が書かれていないのが気になります。メーカーなども書かれていません。
- 保線車両の増備
投資額は1億円です。メーカーなども書かれていません。
- 投石防止柵の整備
投石により窓ガラスが割れる被害が出ており、フェンスの嵩上げが行われていましたが、平成21年度から3年計画で設置を進めていることが分かりました。
- トンネル内避難通路の整備
昨年度、新御徒町~浅草間のトンネルに避難通路を整備したようです。今年度以降も整備を続けるようです。
- イオン放散防雷システムの整備
昨年度投資額は5700万円です。昨年度は流山おおたかの森に設置されましたが、今年度は八潮駅に設置を予定しているようです。
- GPSを用いた列車接近警報システムの整備
昨年度、保線作業員の保安のため整備されたようです。
◇役員
社長交代については前回書いた通りですが、常務取締役のうち3名が新たに就任しています。
TXの常務取締役は、沿線一都三県から1名ずつ、合計4名のポストとなっていて、今回は茨城県分以外のポストが入れ替わった形になります。
その他の動きをまとめます。
◇昨年度の利用者数
6月7日の茨城新聞に詳細が掲載されました。
http://www.ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13073706610573
年間輸送人員が初めて1億人を突破し、1日平均輸送人員は28万3千人となりました。利用者増もそうですが、駅舎などの償却が終了した影響もあり、純利益は過去最高の21億円でした。
◇検査近況
58Fが検査済なのを7月2日に確認しました。
◇輸送障害
6月21日19時に利根川橋梁の風速計が規制値を超え、全線で運転を見合わせました。
該当時間帯に19時2分守谷着の下り列車に乗っていたのですが、利根川橋梁上で緊急停車し、10分ほど突風の中で停車したあと、徐行で守谷駅まで走行する形になりました。
激しい夕立で、ドアのゴムの隙間から水が車内に吹き込み、車内も水浸しな状況でした。
19時半に運転を再開しています。