2029年頃に城端線・氷見線に気動車34両導入完了・経営移管

本日、第4回の城端線・氷見線再構築検討会（法定協議会）が開かれ、交付金事業を国に申請するための再構築実施計画の素案について議論が交わされました。12月にも計画を取りまとめる方針です。

報道によると、計画は2024年2月から10年間になり、総額は382億円で、うち4割弱にあたる150億円をJR西日本が拠出するということです。
また、電気式気動車を想定したオリジナルデザインの新型気動車34両（現行24両）の導入に176億円を計上し、計画実施から概ね5年後までに導入されるほか、運行本数は1日60本（現行、氷見線36本、城端線42本）まで増便されます。
既報通り、両線の直通運転も計画されています。

計画実施から新型車両が導入される5年を目処に、両線の運営はあいの風とやま鉄道へ引き継がれます。
一方で、年間7億円余りの赤字になるということです。

また、運行主体の変更などを含むローカル線の抜本改革で10月施行の改正地域公共交通活性化再生法を活用するのは、初めての事例になるということです。

▼赤字のJR城端線と氷見線は5年後「あいの風とやま鉄道」に…再構築費382億円 年間赤字11億円を7億円に圧縮見込む　富山 | 富山県のニュース｜チューリップテレビ
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tut/863839?display=1

▼『運行本数増や概ね5年後の新型車両導入』ＪＲ城端線・氷見線再構築実施計画案を提示｜FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/articles/-/622394

▼城端線と氷見線　経営移管　計画開始からおおむね５年後｜NHK 富山県のニュース
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20231129/3060015024.html

▽参考
フォーラム「氷見線・城端線をあい風へ移管（10年以内に引き継ぐ方針）」（2023/10/23配信）

▽富山県／第4回城端線・氷見線再構築検討会の開催について
https://www.pref.toyama.jp/8001/kendodukuri/koukyou/koukyoukoutsuu/dai4kaisaikoutiku.html

共同通信によると、駅のホームやATSの改修も行うようです。

▼JR西、富山2路線を経営移管　29年めど、改修に382億円 ｜ 共同通信
https://nordot.app/1102512368051618117

計画案の主な概要ですが、朝日新聞デジタルによると、

・新型車両の導入（176億円）
・運行1日60本程度に。日中のパターンダイヤ化（44.8億円）
・交通系ICカード対応改札機（4.6億円、2年後をめど）
・城端線と氷見線の直通化（37.8億円）
・旅客案内システムを導入（78億円）

となるようです。
先述したFNNプライムオンライン（富山テレビ制作）の公式YouTubeに投稿された動画によると、1両4.5億円のようで、かなり高級な車両になりそうです。

▼JR西が150億円拠出へ　城端線・氷見線移管で実施計画素案 [富山県]：朝日新聞デジタル
https://digital.asahi.com/articles/ASRCY7J98RCYPISC003.html