営業運転開始後のグリーン車の動向

中央快速線グリーン車サービス開始後に発生したグリーン車の動きについて

「営業運転開始後のグリーン車の動向」について

グリーン車はサービス開始までに予定通り57編成分の114両が製造され営業運転を開始していますが、営業運転開始後も普通車側の動向に合わせる形で動きが発生しています。
そもそもグリーン車組込準備改造が行われたのは1編成分多い58編成となっており、最終的なグリーン車の両数や編成形態がグリーン車サービス開始直後から変化する可能性が残っているため、サービス開始後に発生したグリーン車の動きをまとめます。

グリーン車の組み換え

普通車の機器更新に伴う組み換え

グリーン車を組み込み残留するE233系普通車は経年16年〜18年程度で、2025年度から機器更新が開始されています。
機器更新は長期入場を伴う動きですが、グリーン車の新製数が入場予備を確保できない57編成分に留まっているため、車両不足を避けるためにはグリーン車の長期入場を避けつつ普通車の長期入場を行わなければならない可能性がありました。
この対策か、トタT40編成の改造によりグリーン車組込準備改造編成が1編成分多いことを活かし、同編成に機器更新で離脱する編成に組み込まれていたグリーン車を一時的に組み込む形で、実際に57編成分の状況下でグリーン車の長期入場を避けながら普通車の機器更新が実施されています。

機器更新組み換えの進捗状況

脱車 組込 G車 施工 本線走行日
1 T8T40TsdTsd'56長野総合車両センター25/07/08
2 T40T8TsdTsd'56長野総合車両センター25/08/12
3 T9T40TsdTsd'17長野総合車両センター25/08/22
4 T40T9TsdTsd'17長野総合車両センター25/09/26
5 T11T40TsdTsd'38長野総合車両センター25/10/07

今後の展望

グリーン車の両数が現状維持である場合、グリーン車組み込み対応編成からも1編成の余剰が発生する見込みです。普通車のみの長編成で中間付随車にトイレを必要とする他線区は現状存在せず、E233系の余剰車両を房総・北総エリアの209系老朽取替用に転用する報道があることからも、グリーン車の数が増えないまま余剰が発生する場合は6両・4両編成のH編成を余剰とすることが合理的でしょう
一方で、現状トタT40編成に組み換えられたグリーン車は長野への臨時回送回数を増やしてまで元の編成に戻す動きが徹底されており、サービス開始前に組成された編成は極力崩さないようにしていることが窺い知れます。
普通列車グリーン車を組み込む路線系統は独自の編成形態となりやすく、E217系機器更新時に宇都宮線・高崎線・東海道線系統から融通を受けた横須賀線・総武快速線系統を除いて、常に長期離脱時の予備が1編成以上確保できるような配置体制がとられています。中央快速線系統も12両編成化かつ両開き扉のグリーン車の連結により独自な編成形態の路線系統となり、E233系に見込む使用年数次第では他線区の長編成ワンマン運転対応改造のような長期離脱への対応や、運用数の変更が今後も見込まれるため、削減されたグリーン車2両を再発注・追加新製しトタT40編成に組み込むことで、予備編成を完全に3編成とする可能性を含めて気になるところです。
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