山手線E235系の中央・総武緩行線転出

山手線系統で余剰となったE235系の中央総武線各駅停車転出。

余剰車に関する状況

E235系0番台は50編成が導入されましたが、早くも多数の余剰が発生しています E235系0番台は50編成が導入されましたが、早くも多数の余剰が発生しています。
旅客需要の急激な減少が始まる前から現在に至るまで減便の動きが顕著で、所定予備を2編成とした場合、2026年3月ダイヤ改正時点で8編成もの余剰が発生しています。旅客需要の回復が始まって以降のダイヤ改正でも減便されており、運用数の完全な回復はまず見込めないでしょう。

中央・総武緩行線への転出

量産先行車のトウ01編成。E235系としては最も経年です 量産先行車のトウ01編成。E235系としては最も経年です。
2025年1月に公開が確認された労組資料において、「E235系の導入時期を明らかにすること。」との記載があったことから、前提として同線区へE235系が導入される車両計画が存在する可能性が注目されるようになりました(詳細)。
この時点では新製か転用かは不明でしたが、2025年9月に公開が確認された労組資料において、山手線用の0番台が転用されることが明言されました(詳細)。
その後、2026年2月に公開された労組資料から、2026年度東京総合車両センター(TK)業務として、E235系4編成の中央・総武緩行線転用改造が計画されていることが明記され(詳細)、2026年5月にはワンマン運転対応改造などが施工されていなかったトウ31編成が一部車両外装を中央総武線仕様に変更した状態で東京総合車両センター(工場)へ入場(詳細)しました。
少なくとも4編成の転用は確実ですが、全体の転用編成数や対象編成は明らかにされておらず、今後の情報や動向が注目されます。
転用改造された車両の改造ポイントや出場後の動向などは「中央・総武緩行線へのE235系転入とE231系の動き」をご覧下さい。

トウ31編成の動き

東京総合車両センターに入場するトウ31編成。運番は「3931」と表示されています(撮影:BLT 様) 東京総合車両センターに入場するトウ31編成。運番は「3931」と表示されています(撮影:BLT 様)。
編成順の施工が原則だったワンマン運転対応改造が施工されず、後の編成の改造が進行する状況が続いていましたが、先述の通り2026年5月に一部車両の外装変更が先行した状態で東京総合車両センター(工場)へ入場しました(詳細)。「3931(サンキューサンイチ)」との運番表示がなされた通り、その後本格的な転用改造などが行われたことで、この入場回送がトウ31編成としてのラストランとなりました。

旧1~9,11号車→ミツB31編成

旧2~9号車は入場時点で外装変更を終えていました(撮影:BLT 様) 旧2~9号車は入場時点で外装変更を終えていました(撮影:BLT 様)。
旧2~9号車は配置区所での対応が可能だったためか、入場に先行してドア及びドア上のウグイスのラッピングが中央総武線仕様のカナリアイエローに変更され、同時に号車番号も中央総武線基準となる旧2号車が新9号車に、旧9号車が新2号車となる順番に逆転していました。
一方で転用が確実な両先頭車の1,11号車は入場時点ではドア上の帯が剥離された程度で、先頭部FRPの塗装やドアのラッピングにウグイスが残った姿でした。先頭車両は保安装置の変更やワンマン運転対応工事など中間車より多数の改造工程が見込まれ、先頭部は塗装を要することから、入場前時点の外装変更が限定的となったことが考えられます。
その後、6月12日時点で外装変更を終えた先頭車両が確認され、編成表記が「B31」となっていたことから、新たに「ミツB31編成」となることが分かりました(詳細)。 同編成は29日に改造を終えて出場しています(詳細)。

旧10号車

入場後も改造されず屋外に留置されています 入場後も改造されず屋外に留置されています。
元E231系500番台トウ534編成10号車のサハE231-4634を改造編入したサハE235-4634で、特殊ドアピッチが特徴です。
全車両の中で唯一入場時点の外装の変化がなく、その後も改造されないまま一部の部品が撤去されたような状況です(詳細)。同車は転用改造対象から外れ、外装には手がつけられなかったことが推定され。今後の動きが気になるところです。

トウ33編成の動き

東京総合車両ベースに入場するトウ33編成。運番は「3933」と表示されています(撮影:こまちゃん 様) 東京総合車両ベースに入場するトウ33編成。運番は「3933」と表示されています(撮影:こまちゃん 様)。
トウ31編成と同様ワンマン運転対応改造が施工されない編成グループに含まれていましたが、2026年8月に大部分の外装を中央総武線仕様へ変更した状態で東京総合車両ベース(工場)へ入場しました(詳細)。「3933(サンキューサンサン)」との運番表示がなされ、この入場回送がトウ33編成としてのラストランとなることが確実でした。

旧1~9,11号車→ミツB33編成

前頭部は転用改造時に塗装変更されました(撮影:幕マク 様) 前頭部は転用改造時に塗装変更されました(撮影:幕マク 様)。
側面のラッピング全てが中央総武線仕様のカナリアイエローに変更された状態で入場しました。トウ31編成では変更されていなかった旧1,11号車も変更された状態で、2編成目の転用対象となる車両が明確な姿でした。なお塗装を要するためか、両先頭車の前頭部FRPは山手線仕様のウグイスのままとなっていました。
その後、前頭部も含めて外装変更を終え、編成表記が「B33」となった先頭車両が確認されたことで、新たに「ミツB33編成」となることが分かりました。 同編成は9月30日に改造を終えて出場しています(詳細)。

旧10号車→外装変化なし

元E231系500番台トウ536編成10号車のサハE231-4636を改造編入したサハE235-4636です。
トウ31編成のサハE235-4634に続き、編成内で唯一外装に手を加えられないまま入場しており、先例同様現時点で同車のみ転用対象から外れ、屋外で留置されています。なお車体の一部を養生するような動きが確認される(詳細)など、サハE235-4634では見られなかった状況も確認されています。

今後の展望

現在進行中のワンマン運転・ATACS対応改造は、特殊ドア配置の10号車サハE235形500番台・4600番台へのアンテナ増設などに山手線での運用を前提とした設計が見られます。中央・総武緩行線は山手線の11両編成より1両少ない10両編成で既にホームドア整備が進行中であることから、転出対象となる編成は10号車の脱車が確実です。したがって対象編成に山手線に残留する編成と同じ改造を実施するのは不合理で、その編成は離脱まで改造対象から外され続けると考えられます。

各種改造は編成番号順に進行していますが、10号車にE231系転用車であるサハE235形4600番台を組み込む一部編成には改造が実施されておらず、現状除外対象となった編成の選定が規則的であることから、今回の転用対象とされているかもしれません。
転用が確定した編成も含め、2026年9月時点で規則的に除外されている編成番号グループは以下の通りです。
  • トウ01~03,06~08編成(計6編成)
    全体では最初期となる2015年・2017年に新製・改造編入されたグループで、経年から山手線E235系の中では比較的償却が進んでいると考えられます。
    このうちトウ07編成は既に数年単位の長期間運用を離脱していましたが、2026年9月に本線試運転(詳細)を経て運用に復帰(詳細)しています。
  • トウ31,33,35,37編成(計4編成)
    全体では比較的後半の2019年に新製・改造編入されたグループです。同じ30番台奇数番号のトウ39編成が改造対象となるなど、除外当初は規則性が見え難い状況でしたが、同編成以降は再び編成番号順に改造されており、先述の通りトウ31編成・トウ33編成の転用が確定したことから、これら4編成は意図的に除外されていた可能性が高まっています。

転入元編成表

編成ノート
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内回り
外回り
東京総合車両ベース所属山手線用E235系0番台
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4文字略称は代表車両群のみ掲載
凡例・全車動向は編成別ページへ
11号車 10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車


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編成 クハE235
0A
ロング
SIV
SC107
芝 IGBT
0A
ロング
SIV
SC107
芝 IGBT
サハE235
4600A
ロング
4600A
ロング
モハE235
0A
ロング
VVVF
SC104
菱 FET
0A
ロング
VVVF
SC104
菱 FET
モハE234
0A
ロング
VVVF
SC104
菱 FET
CP
MH3130-C1600F
0A
ロング
VVVF
SC104
菱 FET
CP
MH3130-C1600F
サハE234
0B
ロング
SIV
SC107
芝 IGBT
0A
ロング
SIV
SC106
洋 IGBT
モハE235
0B
ロング
VVVF
SC104
菱 FET
0B
ロング
VVVF
SC104
菱 FET
モハE234
0A
ロング
VVVF
SC104
菱 FET
CP
MH3130-C1600F
0B
ロング
VVVF
SC105
芝 IGBT
CP
MH3130-C1600F
サハE235
0A
ロング
0A
ロング
モハE235
0A
ロング
VVVF
SC104
菱 FET
0C
ロング
VVVF
SC105
芝 IGBT
モハE234
0A
ロング
VVVF
SC104
菱 FET
CP
MH3130-C1600F
0B
ロング
VVVF
SC105
芝 IGBT
CP
MH3130-C1600F
クハE234
0B
ロング
SIV
SC107
芝 IGBT
0A
ロング
SIV
SC106
洋 IGBT
新製・組成 ~ ~ 廃車・解除
01
01本目
1
4620
1
1
1
2
2
1
3
3
1
15/03/26 M 出
新津 新製日
(編成中)
現況 運用中
02
01本目
2
4640
4
4
2
5
5
2
6
6
2
17/04/17 M 出
新津 新製日
26/09/24 E 入
東京 入情報
現況 運用中
03
02本目
3
4603
7
7
3
8
8
3
9
9
3
17/05/01 M 出
新津 新製日
(編成中)
現況 運用中
06
03本目
6
4607
16
16
6
17
17
6
18
18
6
17/06/21 M 出
新津 新製日
(編成中)
現況 運用中
07
04本目
7
4608
19
19
7
20
20
7
21
21
7
17/07/04 M 出
新津 新製日
(編成中)
現況 長期離脱→運用復帰
08
05本目
8
4609
22
22
8
23
23
8
24
24
8
17/09/12 M 出
新津 新製日
(編成中)
現況 運用中
31
46本目
31
4634
91
91
31
92
92
31
93
93
31
19/01/10 M 出
新津 新製日
26/05/14 E 入
東京 総武転用
総武
転用
26年/
05/14
入 E
東京
組換
離脱
26年/
05/14
入 E
東京
総武
転用
26年/
05/14
入 E
東京
現況 TK出場 TK屋外留置
TK出場
33
47本目
33
4636
97
97
33
98
98
33
99
99
33
19/02/07 M 出
新津 新製日
26/08/12 E 入
東京 総武転用
総武
転用
26年/
08/12
入 E
東京
組換
離脱
26年/
08/12
入 E
東京
総武
転用
26年/
08/12
入 E
東京
現況 TK出場 TK屋外留置
TK出場
35
30本目
35
4638
103
103
35
104
104
35
105
105
35
19/04/11 M 出
新津 新製日
(編成中)
現況 運用中
37
32本目
37
4641
109
109
37
110
110
37
111
111
37
19/05/20 M 出
新津 新製日
(編成中)
現況 運用中
48
43本目
48
4652
142
142
48
143
143
48
144
144
48
19/11/20 M 出
新津 新製日
(編成中)
現況 運用中
49
44本目
49
4612
145
145
49
146
146
49
147
147
49
19/11/29 M 出
新津 新製日
(編成中)
現況 運用中
50
45本目
50
4601
148
148
50
149
149
50
150
150
50
19/12/17 M 出
新津 新製日
(編成中)
現況 運用中
編成番号 凡例
編成番号背景色量産先行編成 編成番号背景色量産編成
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