JR車両動向余剰車に関する状況
所定予備を3編成とした場合、2022年3月のダイヤ改正以降は運用数の減少で4編成程度の余剰が発生しています。
余剰車として選定される編成について
機器更新やワンマン運転・ATACS対応改造が進んでいますが、特にATACS対応改造は京浜東北線での継続使用が前提となるため、転出が見込まれる編成を改造するのは不合理と考えられることから、転出予定の編成は改造対象から外され、未改造のままだった編成から発生することが考えられます。
2025年5月にサイ101編成・サイ102編成・サイ103編成の3編成による撮影会イベントが告知されました(詳細)が、紹介文中にこの3編成に対して
「今後も様々な活躍が期待される3編成」
と、従来通り京浜東北線・根岸線系統での活躍を続ける場合には違和感を覚える内容が含まれました。
各編成は現時点で全て未改造で、先述した余剰編成数以内の編成数でもあることから、初期に新製され償却が進んでいるこの3編成が余剰車として選ばれ、今後の転出対象となる見込みである可能性があります。
2025年5月にサイ101編成・サイ102編成・サイ103編成の3編成による撮影会イベントが告知されました(詳細)が、紹介文中にこの3編成に対して
「今後も様々な活躍が期待される3編成」
と、従来通り京浜東北線・根岸線系統での活躍を続ける場合には違和感を覚える内容が含まれました。
各編成は現時点で全て未改造で、先述した余剰編成数以内の編成数でもあることから、初期に新製され償却が進んでいるこの3編成が余剰車として選ばれ、今後の転出対象となる見込みである可能性があります。
千葉地区への転出
2024年11月、他線区で余剰となったE233系の房総・北総エリア導入による209系置き換えが報道(詳細)され、房総・北総各線で活躍する209系2100番台の一部はE233系余剰車の転用による老朽取替を見込んでいることが明らかになりました。
その後、2025年1月・3月に東京総合車両センター(TK)業務に関する労組資料でさいたま車両センター配置の京浜東北線E233系1000番台2編成を含む千葉地区転用改造の実施計画が明記(詳細1・詳細2)され、E233系1000番台余剰車の転用先が千葉地区であることが判明しました。
その後、両先頭車のみ庫内へ移動するなど、通常の定期検査としては異例の車両入換が実施されていることから、この入場を以て運用を離脱、転用改造に着手したものと思われます。
その後、2025年1月・3月に東京総合車両センター(TK)業務に関する労組資料でさいたま車両センター配置の京浜東北線E233系1000番台2編成を含む千葉地区転用改造の実施計画が明記(詳細1・詳細2)され、E233系1000番台余剰車の転用先が千葉地区であることが判明しました。
サイ103編成の動き
先述した車両撮影会イベントで選出・紹介された初期3編成のうちの1編成で、イベント後も通常通り定期運用で使用されていましたが、2025年11月に東京総合車両センターへ入場しました(詳細)。その後、両先頭車のみ庫内へ移動するなど、通常の定期検査としては異例の車両入換が実施されていることから、この入場を以て運用を離脱、転用改造に着手したものと思われます。
今後の展望
転用先として明記された「千葉地区」は、転用線区やその配置区所が断定されない表現で、適合し得る線区や区所が複数考えられることから、現時点で転用先は不透明であることが留意されます。
同じく「千葉地区」と記載された中央快速線は少なくとも「房総・北総エリアへの直接転用」を示すものであることが判明しましたが、京浜東北線はE233系余剰車の中では通勤タイプ10両固定編成の余剰がまとまって発生しているグループで、他線区で長編成車両の補充需要があればそちらが優先され得ることから、必ずしも「房総・北総エリアへの直接転用」とは限らないかもしれません。
房総・北総エリア以外で、長編成車両の転入需要が発生し得る「千葉地区」の例としては、今後ホームドアと長編成ワンマン運転の導入に際し、中編成の6両・4両固定編成が併結する10両分割編成を使用した運行体系に見直しが生じ得る京葉線系統が考えられます。
京葉線E233系側の動きに関しては「京葉線E233系の動向など」をご覧下さい。
同じく「千葉地区」と記載された中央快速線は少なくとも「房総・北総エリアへの直接転用」を示すものであることが判明しましたが、京浜東北線はE233系余剰車の中では通勤タイプ10両固定編成の余剰がまとまって発生しているグループで、他線区で長編成車両の補充需要があればそちらが優先され得ることから、必ずしも「房総・北総エリアへの直接転用」とは限らないかもしれません。
房総・北総エリア以外で、長編成車両の転入需要が発生し得る「千葉地区」の例としては、今後ホームドアと長編成ワンマン運転の導入に際し、中編成の6両・4両固定編成が併結する10両分割編成を使用した運行体系に見直しが生じ得る京葉線系統が考えられます。
京葉線E233系側の動きに関しては「京葉線E233系の動向など」をご覧下さい。
保安装置変更に伴う転用遅れの可能性
京浜東北線向けの特徴として、保安装置に「D-ATC」が採用されており、候補として考えられる殆どの転用先で「ATS-P/Sn」など別の保安装置への換装が必要となります。保安装置は昨今不足する半導体を使用する部品で、換装を伴う転用改造は情勢による部品供給遅滞とその影響を大きく受ける可能性があります。
京浜東北線向けの千葉地区転用改造は2025年度に2編成とされていますが、部品供給が遅滞して改造の進捗に影響が出れば、出場は2026年度以降にずれ込む可能性があるかもしれません。
京浜東北線向けの千葉地区転用改造は2025年度に2編成とされていますが、部品供給が遅滞して改造の進捗に影響が出れば、出場は2026年度以降にずれ込む可能性があるかもしれません。
転入元編成表
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大宮
大船
さいたま車両センター所属京浜東北線用E233系1000番台
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4文字略称は代表車両群のみ掲載 凡例・全車動向は編成別ページへ |
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| 10号車 | 9号車 | 8号車 | 7号車 | 6号車 | 5号車 | 4号車 | 3号車 | 2号車 | 1号車 | |||
| > | < > |
> | ||||||||||
| 編成 |
クハE233 |
サハE233 |
モハE233 VVVF SC85A
菱
IGBT
|
モハE232 SIV SC86A
芝
IGBT
CP MH.. |
サハE233 |
モハE233 VVVF SC85A
菱
IGBT
|
モハE232 SIV SC86A
芝
IGBT
CP MH.. |
モハE233 VVVF SC85A
菱
IGBT
|
モハE232 CP MH.. |
クハE232 |
新製・組成 ~ | ~ 廃車・解除 |
| 10115/02/20 01本目 |
1001 | 1201 | 1401 | 1401 | 1001 | 1001 | 1001 | 1201 | 1201 | 1001 | 07/08/30 E 出 東急 新製日 |
(編成中) |
| 現況 | 定期運用中 | |||||||||||
| 10216/03/11 02本目 |
1002 | 1202 | 1402 | 1402 | 1002 | 1002 | 1002 | 1202 | 1202 | 1002 | 07/09/18 E 出 東急 新製日 |
(編成中) |
| 現況 | 定期運用中 | |||||||||||
| 10316/03/16 83本目 |
1003 | 1203 | 1403 | 1403 | 1003 | 1003 | 1003 | 1203 | 1203 | 1003 | 07/10/04 E 出 東急 新製日 |
25/11/21 E 入 東京 入場中 |
| 現況 | TK庫内 | TK屋外留置(京浜色) | TK庫内 | |||||||||
- 編成番号 凡例
- 編成番号背景色標準的な編成


