1月30日、会津鉄道の再構築実施計画が国土交通省東北運輸局より認可されました。
昨年12月の福島県地域公共交通活性化協議会の配布資料によると、検討が報道済みの観光列車のみならず、普通列車の車両更新にも着手する計画です。
再構築実施計画によると、2025年度からの10年間で設備投資は68.6億円に上り、観光列車導入及び普通列車更新に42億円が充てられます。維持修繕は73.2億円、利活用は0.1億円で、総事業費は合計142億円です。
「観光車両等の導入」の名目で42億円が計上されています。実施年度は2028年度から2034年度で、調達方法は先進車両導入支援事業等や、沿線自治体等・県の補助金になることが明記されています。
また、導入する車両は「省エネ性能や経営効率化に寄与する先進的な車両」とされています。
これまでに報道で、会津鉄道が「お座トロ展望列車」(AT-351+AT-401)の後継して、新型の観光列車を2028年度以降に導入する計画が明らかになっていました。新しい観光列車は只見線でも運行し、地域の活性化に繋げる方針です。
その他、福島県の2025年度(令和7年度)の当初予算案には「観光列車導入支援事業」が盛り込まれています。予算は7181万9000円です。事業概要には「会津鉄道(株)による会津線・只見線共通の観光列車導入への支援を行い、両線の利用促進と地域振興を図る。」と記されています。
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/01115b/07tousyoyosangaiyou.html
※資料1-3および資料2より
参考までに会津鉄道はAT-350形・AT-400形以外に以下の車両を保有しています。
2004年導入
AT-500形 2両
AT-550形 2両
2005年導入
AT-600形 1両
AT-650形 1両(1両廃車済み)
2010年導入
AT-700形 1両
AT-750形 2両
※AT-350形・AT-400形含む11両を保有
「令和6年度第1回・第3回福島県地域公共交通活性化協議会」
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/16005d/chiikikoukyoukasseikakyougikai.html
※第1回は資料6-1
※第2回は資料1
令和7年度1月30日 東北運輸局「6件の鉄道事業再構築実施計画の認定について」
https://wwwtb.mlit.go.jp/tohoku/content/000342038.pdf