大規模転用から10年

山手線を走った205系の現況(2014年元旦)

概要

205系の最終運用は2005年4月17日の11G運用でした。最後を飾ったトウ4編成は1985年3月25日に初めて営業した205系でもあります。
2001年から始まった205系の大規模転用は、2005年の終わりまで4年間に渡って行われました。2013年を迎えて、当時の転用車の半数ほどは転用から10年が経ちました。
2001年に山手電車区に所属していた車両たち(+α)の現在の姿を、当時の編成表でまとめてみました。2014年元旦時点の車齢は6ドア車以外は25年6か月~28年11か月、6ドア車は22年~23年10か月です。

車番背景色の例

南武支線
鶴見線
八高川越線
仙石線
南武線
海外輸出
山手線(保留車)
埼京線
横浜線
京葉線
武蔵野線
富士急

車番色の例

編成や配置などに変更の出ている車両

編成表(山手線)

マウスオーバーで山手線転出時の状況が表示されます(一部ブラウザ、スマートフォンを除く)。
東京総合車両センター(旧山手電車区)所属山手線用205系
11号車 10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車








編成 クハ205 サハ204 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204 各車両の現況
1 1 1 1 1 1 2 2 2 3 3 1 埼京線、京葉線に移ったものの、いずれも置き換えられ、3両が大宮で訓練機械となっています。











保管
ケヨ24
輸出
保留車
保管
ケヨ24
解体
ケヨ24
2 2 2 4 4 3 5 5 4 6 6 2 埼京線、京葉線に移ったものの、いずれも置き換えられ、3両が富士急行で余生を送ります。








Mc6001
6101
6051
解体
ケヨ25
輸出
保留車
解体
ケヨ25
富士急譲渡
ケヨ25
3 3 3 7 7 5 8 8 6 9 9 3 埼京線、京葉線に移ったものの、いずれも置き換えられ、3両が富士急行で余生を送ります。








Mc6002
6102
6052
解体
ケヨ26
解体
保留車
解体
ケヨ26
富士急譲渡
ケヨ26
4 4 4 10 10 7 11 11 8 12 12 4 埼京線、京葉線に移ったものの、京葉線では置き換えられ、5両が富士急行で余生を送ります。








Mc6003
6103
6053
解体
ケヨ27
保留車
富士急譲渡
ケヨ27
解体
ケヨ27
富士急譲渡
ケヨ27
5 5 5 13 13 9 14 14 10 15 15 5 6ドア車以外が残存します。




Tc3004 3118 3118 Tc'3004


ケヨM20
輸出
ハエ20
ナハ50 ハエ84 センM18 ハエ84 ナハ50 ケヨM20
6 6 6 16 16 11 17 17 12 18 18 6 6ドア車以外が残存します。




Tc1202 3115 3115 Tc'1202


ケヨM8
解体
ハエ17
ナハ47 センM15 ナハ47 ケヨM8
7 7 7 19 19 13 20 20 14 21 21 7 南武線に転用された6両のうち、4両が仙石線へ転属し、残りの2両は別編成の故障補充にされました。


3119
3119
Tc3119
Tc1203
3116 3116
Tc'3119
Tc'1203



ケヨM11
解体
ハエ17
センM19
ナハ48
センM16
センM19
ナハ48
ナハ4
ナハ48
ケヨM11
8 8 8 22 22 15 23 23 16 24 24 8 6ドア車以外が残存します。


3001 3001 Tc3001 Mc1003 Mc'1003 Tc'3001 3002 3002
ケヨM13
輸出
ハエ15
ハエ81 ナハ4 ハエ81 ハエ82 ケヨM13
9 9 9 25 25 17 26 26 18 27 27 9 6ドア車以外が残存します。


3003 3003 Tc3003
Mc'1101 Tc'3003 5026 5026
ケヨM23
解体
ハエ21
ハエ83 ナハT11 ハエ83 ケヨM13 ケヨM23
10 10 10 28 28 19 29 29 20 30 30 10 6ドア車以外が残存します。




Tc3117 3117 3117 Tc'3117


ケヨM17
輸出
ハエ20
ナハ49 センM17 ナハ49 ケヨM17
11 11 11 31 31 21 32 32 22 33 33 11 埼京線、京葉線に移ったものの、京葉線では置き換えられ、3両が富士急行で余生を送ります。








Mc6501
6601
6551
解体
ケヨ22
ハエ18
ハエ8
解体
ケヨ22
富士急譲渡
ケヨ22
12 12 12 34 34 23 35 35 24 36 36 12 6ドア車以外が残存します。武蔵野線での組み換えで2両の所属編成が変更となっています。


3004 3004 Tc1205
Mc'1103 Tc'1205 5039 5039
ケヨM26
輸出
ハエ23
ハエ84 ナハ50 ナハT13 ナハ50
ケヨM17
ケヨM20
ケヨM26
13 13 13 37 37 25 38 38 26 39 39 13 6ドア車以外が残存します。武蔵野線での組み換えで2両の所属編成が変更となっています。


3005 3005 Tc3005
Mc'1105 Tc'3005 5046 5046
ケヨM29
輸出
ハエ25
ハエ85 ナハT15 ハエ85
ケヨM26
ケヨM23
ケヨM29
14 14 14 40 40 27 41 41 28 42 42 14 6ドア車以外が残存します。




Tc1206
Mc'1107 Tc'1206 5057 5057
ケヨM32
輸出
ハエ4
ナハ51 ナハT17 ナハ51 ケヨM29 ケヨM32
15 15 15 43 43 29 44 44 30 45 45 15 京葉線に転用された10両は横浜線に8両が残存します。2両は武蔵野線を最後に解体されました。











クラH28
ケヨ23
解体
ハエ9
クラH28
ケヨ23
解体
ケヨ23
クラH28
ケヨ23
16 16 16 46 46 31 47 47 32 48 48 16 6ドア車以外が残存します。






Mc'1109
5058 5058
ケヨM34
解体
ハエ6
ナハ51 ケヨM35 ナハT19 ケヨM35 ケヨM29 ケヨM34
17 17 17 49 49 33 50 50 34 51 51 17 全車両が埼京線に転用され、E233系によって置き換えられました。




Tc3102

Tc'3101


輸出
ハエ31
解体
ハエ9
輸出
ハエ31
センM2
輸出
ハエ31
センM1
輸出
ハエ31
18 18 18 52 52 35 53 53 36 54 54 18 6ドア車以外が残存します。




Tc3103 3101 3101 Tc'3103


ナハ34
解体
ハエ10
ナハ34 センM3 センM1 センM3 ナハ34
19 19 19 55 55 37 56 56 38 57 57 19 6ドア車以外が残存します。




Tc3104 3102 3102 Tc'3102


ナハ35
解体
ハエ10
ナハ35 センM4 センM2 ナハ35
20 20 20 58 58 39 59 59 40 60 60 20 6ドア車以外が残存します。




Tc3105 3103 3103 Tc'3105


ナハ36
輸出
ハエ11
ナハ36 センM5 センM3 センM5 ナハ36
21 21 21 61 61 41 62 62 42 63 63 21 6ドア車以外が残存します。




Tc3106 3104 3104 Tc'3104


ナハ37
解体
ハエ21
ナハ37 センM6 センM4 ナハ37
22 22 22 64 64 43 65 65 44 66 66 22 6ドア車以外が残存しますが、仙石線へ転用された2両は総合車両製作所に長期入場しています。




Tc3107 3105 3105 Tc'3107


ナハ38
輸出
ハエ31
ナハ38 センM7 センM5 センM7 ナハ38
23 23 23 67 67 45 68 68 46 69 69 23 6ドア車とT45以外が残存します。T45は2006年に山手線帯のまま解体されました。





3106 3106 Tc'3106


ナハ39
輸出
ハエ31
ナハ39
解体
保留車
センM6 ナハ39
24 24 24 70 70 47 71 71 48 72 72 24 6ドア車以外が残存しますが、仙石線へ転用された2両は総合車両製作所に長期入場しています。




Tc1204 3107 3107 Tc'1204


ナハ40
輸出
ハエ12
ナハ40 ナハ49 センM7 ナハ49 ナハ40
25 25 25 73 73 49 74 74 50 75 75 25 6ドア車以外が残存します。




Tc3108 3108 3108 Tc'3108


ナハ41
輸出
ハエ12
ナハ41 センM8 ナハ41
26 26 26 76 76 51 77 77 52 78 78 26 仙石線に転用された2両は、2011年の東日本大震災で津波に流されて廃車解体されました。




Tc3113 3109 3109 Tc'3113


ナハ42
輸出
ハエ13
ナハ42 センM13
解体
センM9
センM13 ナハ42
27 27 27 79 79 53 80 80 54 81 81 27 6ドア車以外が残存します。




Tc3110 3110 3110 Tc'3110


ナハ43
輸出
ハエ13
ナハ43 センM10 ナハ43
28 28 28 82 82 55 83 83 56 84 84 28 6ドア車以外が残存します。




Tc3002 3111 3111 Tc'3002


ナハ44
輸出
ハエ14
ナハ44 ハエ82 センM11 ハエ82 ナハ44
29 29 29 85 85 57 86 86 58 87 87 29 6ドア車以外が残存します。


5029 5029 Tc3114 3112 3112 Tc'3114 5030 5030
ケヨM15
輸出
ハエ14
ケヨM15 センM14 センM12 センM14 ケヨM15
30 30 30 88 88 59 89 89 60 90 90 30 6ドア車とT60以外が残存します。T60は2006年に山手線帯のまま解体されました。





3113 3113



クラH27 センM13
解体
保留車
クラH27
31 31 31 91 91 61 92 92 62 93 93 31 6ドア車以外が残存します。




Tc1201 3114 3114 Tc'1201


ケヨM5
解体
ハエ16
ナハ46 センM14 ナハ46 ケヨM5
32 32 32 94 94 63 95 95 64 96 96 32 6ドア車以外が残存します。


5043 5043

Mc'1106
5044 5044
ケヨM22
解体
ハエ3
ケヨM22 ナハT16 ケヨM22
33 33 33 97 97 65 98 98 66 99 99 33 6ドア車以外が残存します。


5047 5047
5048 5048
5045 5045
ケヨM24
解体
ハエ3
ケヨM24 ケヨM23 ケヨM24
34 34 34 100 100 67 101 101 68 102 102 34 6ドア車以外が残存します。武蔵野線での組み換えで2両の所属編成が変更となっています。


5049 5049
5050 5050
5052 5052
ケヨM25
輸出
ハエ4
ケヨM25
ケヨM23
ケヨM26
ケヨM25
43 43 43 127 127 85 128 128 86 129 129 43 6ドア車以外が残存します。


5023 5023
5024 5024
5025 5025
ケヨM12
解体
ハエ21
ケヨM12 ケヨM13 ケヨM12
44 44 44 130 130 87 131 131 88 132 132 44 6ドア車以外が残存します。武蔵野線での組み換えで2両の所属編成が変更となっています。


5005 5005
5006 5006
5009 5009
ケヨM3
解体
ハエ16
ケヨM3
ケヨM17
ケヨM5
ケヨM3
45 45 45 133 133 89 134 134 90 135 135 45 全車両が残存します。


5027 5027

Mc'1102
5028 5028
ケヨM14 ハエ22 ケヨM14 ナハT12 ケヨM14
46 46 46 136 136 91 137 137 92 138 138 46 6ドア車以外が残存します。武蔵野線での組み換えで2両の所属編成が変更となっています。


5007 5007
5008 5008
5010 5010
ケヨM4
輸出
ハエ15
ケヨM4
ケヨM20
ケヨM5
ケヨM4
47 47 901 139 139 93 140 140 94 141 141 47 6ドア車以外が残存します。


5011 5011
5015 5015
5012 5012
ケヨM6
解体
ハエ18
ケヨM6 ケヨM8 ケヨM6
48 48 48 142 142 95 143 143 96 144 144 48 全車両が残存します。


5013 5013
5014 5014
5016 5016
ケヨM7 ハエ18 ケヨM7 ケヨM8 ケヨM7
49 49 42 145 145 97 146 146 98 147 147 49 6ドア車以外が残存します。


5017 5017
5022 5022
5018 5018
ケヨM9
解体
ハエ19
ケヨM9 ケヨM11 ケヨM9
50 50 50 148 148 99 149 149 100 150 150 50 6ドア車以外が残存します。


5019 5019
5020 5020
5021 5021
ケヨM10
解体
ハエ19
ケヨM10 ケヨM11 ケヨM10
51 51 51 151 151 101 152 152 102 153 153 51 6ドア車以外が残存します。


5053 5053

Mc'1108
5054 5054
ケヨM27
解体
ハエ5
ケヨM27 ナハT18 ケヨM27
52 52 35 154 154 103 155 155 104 156 156 52 6ドア車以外が残存します。


5055 5055
5056 5056
5051 5051
ケヨM28
解体
ハエ19
ケヨM28 ケヨM26 ケヨM28
53 53 36 157 157 105 158 158 106 159 159 53 6ドア車以外が残存します。


5059 5059
5060 5060
5063 5063
ケヨM30
解体
ハエ6
ケヨM30 ケヨM32 ケヨM30
54 54 37 160 160 107 161 161 108 162 162 54 6ドア車組み込みに関連して、2008年にサハ205形2両が廃車になりました。











ハエ32 ハエ22 ハエ32
解体
ハエ32
ハエ32
解体
ハエ32
ハエ32
55 55 38 163 163 109 164 164 110 165 165 55 6ドア車以外が残存します。


5061 5061
5062 5062
5067 5067
ケヨM31
輸出
ハエ7
ケヨM31 ケヨM34 ケヨM31
56 56 39 166 166 111 167 167 112 168 168 56 6ドア車以外が残存します。


5065 5065
5066 5066
5068 5068
ケヨM33
輸出
ハエ7
ケヨM33 ケヨM34 ケヨM33
57 57 40 169 169 113 170 170 114 171 171 57 6ドア車以外が残存します。武蔵野線での組み換えで2両の所属編成が変更となっています。


5031 5031
5032 5032
5034 5034
ケヨM16
輸出
ハエ23
ケヨM16
ケヨM20
ケヨM17
ケヨM16
58 58 41 172 172 115 173 173 116 174 174 58 6ドア車以外が残存します。


5035 5035

Mc'1104
5036 5036
ケヨM18
輸出
ハエ24
ケヨM18 ナハT14 ケヨM18
59 59 47 175 175 117 176 176 118 177 177 59 6ドア車以外が残存します。武蔵野線での組み換えで2両の所属編成が変更となっています。


5037 5037
5038 5038
5033 5033
ケヨM19
輸出
ハエ24
ケヨM19
ケヨM5
ケヨM17
ケヨM19
60 60 49 178 178 119 179 179 120 180 180 60 6ドア車以外が残存します。武蔵野線での組み換えで2両の所属編成が変更となっています。


5041 5041
5042 5042
5040 5040
ケヨM21
輸出
ハエ25
ケヨM21
ケヨM5
ケヨM20
ケヨM21
以下の編成は山手線帯を纏ったことがあるものの、
2001年時点で山手電車区に所属していなかった編成(当時保留車のサハ204-902以外)。
42 42 902 124 124 83 125 125 84 126 126 42 6ドア車以外が残存します。











ハエ30
ハエ29
解体
ハエ8
ハエ30
ハエ29
10両は1996年2月付で川越電車区(現川越車両センター)へ転属しました。
転属当初はハエ29編成で1996年のうちにハエ30編成へ整理され、
2001年時点でもハエ30編成となっています。6ドア車は5年間保留車として山手線に存在しました。
41 41 121 121 81 122 122 82 123 123 41 全車両が残存します。










ハエ29
ハエ7
ハエ29
ハエ7
10両は1990年5月付で川越電車区(現川越車両センター)へ転属しました。
転属当初はハエ7編成で1996年のうちにハエ29編成へ整理され、
2001年時点でもハエ29編成となっています。当時は6ドア車の新造前で余剰車は出ませんでした。
35 107 287 287 174 288 288 175 289 289 107 全車両が残存します。










ハエ28
ウラ4
ハエ28
ウラ4
1991年に浦和電車区から借り入れたウラ4編成。
ウラ91編成を経て1996年のうちに川越電車区へ転属し、ハエ28編成となりました。
2001年時点でもハエ28編成となっています。
6ドア車の組み込み作業中の予備車確保のための借り入れでした。

今後の205系の動向

E233系の投入が進行していますが、現在までに投入計画が出ているのは横浜線向け、南武線向けで、両線区とも2014年のうちに登場する予定です。これらの線区では生え抜きの車両も含めて置き換え、インドネシア譲渡が進むでしょう。結果的に初期車の多い武蔵野線の205系が比較的先まで残る形となりますね。
一方で南武支線などの205系は新系列化などを行い延命される車両も期待できそうです。当サイトでは、全車両が廃車になるまで記録を続けていく予定です。
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