E131系の導入と205系の動き

各地へのE131系の投入と205系の動き。

「E131系の導入と205系の動き」について

2022年度に置き換えられた205系500番台 2022年度に置き換えられた205系500番台
2021年2月、小山車両センターへのE131系の導入計画が労組資料から明らかになりました。
その後、2021年7月に相模線用500番台が、8月には日光線・宇都宮線用600番台が登場し、500番台が2021年11月18日に、600番台が2022年3月12日にそれぞれ営業運転を開始しました。
さらに2021年9月末には、仙台車両センターへのE131系の導入計画が労組資料から明らかになり、2025年4月に800番台として登場しました。
また、2023年7月には鶴見線用1000番台の導入も発表され、2023年12月24日より営業運転を開始しています。 ここでは、各所へのE131系の導入と、それに伴う205系の動きについて、時系列順にまとめます。

まとめ(クリックで全体表示)

E131系の導入と205系の動き

500・600番台の動き

E131系の小山導入計画と3両停目の設置

2021年2月、小山車両センターへのE131系の導入計画が労組資料から明らかになりました。
労組資料からは、同所の205系の検査期限が今年度中であることが伺え、早い時期にE131系への置き換えが行われると推測されました。
また、同年5月には小山車両センターへの3両停止目標の設置が確認され、従来E491系などの3両編成が運用されていたにもかかわらず追設されたことから、導入予定のE131系が3両編成であることも推測されました。

新津でのE131系新番台の目撃

目撃を基に描かれたイメージ 目撃を基に描かれたイメージ

E131系600番台の目撃

2021年5月、J-TREC(総合車両製作所)新津事業所内において、宇都宮線・日光線向けのE131系と思われる車両が現れました。
  • モハE131-601表記の中間車両
  • 帯色は茶色とクリーム色の2色
  • 車体への「宮ヤマ」(小山車両センター)表記
  • 検査表記が今年8月
といったことが目撃され、車体への「宮ヤマ」表記と、既に労組資料によってE131系の導入計画が明らかになっていたことを踏まえ、小山向けと推測されました。(目撃情報

E131系500番台の目撃

2021年6月、J-TREC(総合車両製作所)新津事業所内において、相模線向けのE131系と思われる車両が現れました。
  • 前面オオイ(FRP)が青色
  • 中間車に「2号車」「3号車」のステッカーが貼られる
  • モハE130-501表記の中間車両
  • 車体への「横コツ」(国府津車両センター)表記
  • 検査表記が今年7月
というように、先に目撃されていたE131系600番台とは形態が異なる、新番台区分のE131系が目撃されました。車体への「横コツ」表記から、相模線向けと推測されました。(目撃情報

プレスリリース

500番台

公式プレスリリースのイメージ 公式プレスリリースのイメージ
500番台は、2021年6月17日のプレスリリースにより発表されました。 プレスリリースや関連記事から、
  • 12編成48両の新製(1編成減)
  • 2021年秋ごろからの営業運転開始
  • ワンマン運転の実施に向けた、車外カメラ・運転室内モニタの設置
  • 205系500番台の年内完全撤退(記事
が明らかとなっています。

600番台

公式プレスリリースのイメージ 公式プレスリリースのイメージ
600番台は、500番台と同じ2021年6月17日のプレスリリースにより発表されました。 プレスリリースから、
  • 15編成45両の新製(編成が3両に短縮化)
  • 2022年春頃からの営業運転開始
  • ワンマン運転の実施に向けた、車外カメラ・運転室内モニタの設置
  • 運行範囲の拡大(小山~小金井間)
が明らかとなっています。また、その後JT「いろは」用編成についても置き換えが明らかになっています。(記事

実車の登場と営業運転開始

500番台

コツG-01編成 コツG-01編成
2021年7月、J-TREC新津事業所からコツG-01編成が出場し、同月16日に配給されました。
その後、2021年11月18日に営業運転を開始しました。
当初は横浜線との直通運転(橋本~八王子)を行っていましたが、営業運転開始から4ヶ月弱ほど過ぎた2022年3月12日のダイヤ改正で直通運転を終了しています。

600番台

ヤマTN1編成 ヤマTN1編成
2021年8月、J-TREC新津事業所からヤマTN1編成・ヤマTN2編成が出場し、同月10日に配給されました。
その後、2022年3月12日に営業運転を開始しました。

800番台の動き

置き換え計画が明らかになった205系3100番台 置き換え計画が明らかになった205系3100番台

判明した計画

2021年9月、仙台車両センターへのE131系の導入計画が労組資料から明らかになりました。
仙石線では、205系3100番台の車両故障が度々発生しており、車両置き換えの必要性が伺える状況でした。
また,2024年11月には労組資料において仙石線への「新系列車両の導入」が言及されていました。

E131系導入計画から伺えるベストプラクティスの変更

2020年7月、E233系の仙石線転属計画が労組資料により明らかになっています。
しかし、先述したE131系の導入計画が明らかになったことから、1年の間に車両置き換えに関するベストプラクティスの変更が行われたことが推測されます。

プレスリリース

公式プレスリリースのイメージ 公式プレスリリースのイメージ
800番台は、2024年12月24日のプレスリリースにより発表されました。 プレスリリースや関連記事から、
  • 14編成56両の新製(2編成減)
  • 2025年冬ごろからの営業運転開始
  • ワンマン運転の実施に向けた、車外カメラ・運転室内モニタの設置
が明らかとなっています。

実車の登場

他番台と比べ多く試運転を行ったセンN1編成 他番台と比べ多く試運転を行ったセンN1編成
2025年4月、J-TREC新津事業所からセンN1編成が出場し、6月7日に配給されました。

1000番台の動き

プレスリリース

1000番台は、2023年7月24日のプレスリリースにより発表されました。
なお、先に導入計画が明らかとなった仙石線用800番台よりも早く公表されているほか、2023年5月の東洋電機技報第114号において「E131系1000番台」という文言が確認されていました。(参考)
プレスリリースや関連記事から、
  • 8編成24両の新製(1編成減)
  • 2023年冬ごろからの順次営業運転開始
  • ワンマン運転の実施に向けた、車外カメラ・運転室内モニタの設置
  • 非拡幅車体(形式初)
が明らかとなりました。

実車の登場と営業運転開始

ナハT1編成 ナハT1編成
2023年10月、J-TREC新津事業所からナハT1編成が出場し、10月5日に配給されました。
その後、2023年12月24日に営業運転を開始しました。

富士急への譲渡

鶴見線から205系が撤退した後の2025年2月20日、大宮総合車両センターに入場中していたナハT15編成・T17編成の富士山麓電気鉄道への譲渡が商業誌により明らかとなりました。当該編成は2024年12月9日付で除籍となっており、2025年4月にはプレスリリースにより発表されました。
なお、甲種輸送自体は3月18日に行われています。
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