西武8000系 導入本数は7本+譲受編成選定条件ほか

トピック:西武8000系 導入本数は7本+譲受編成選定条件ほか

スレッド:西武鉄道
「西武鉄道」スレッドのノート

■車両動向

新造

・2023年度…40000系10両x4本導入(→詳細
・2024年度…40000系3編成24両導入(→詳細
→2025年3月中旬現在、3編成が営業運転開始済み
・2025年度…40000系3編成24両導入(→詳細1詳細2)、山口線新型車両1編成4両導入(→詳細
・詳細未定…新宿線有料着席サービス向けライナー型車両(→詳細

廃車

・2023年度…40両程度廃車見込み?
→2024年5月上旬までに46両が搬出済み
・2024年度…30両程度廃車見込み?(新造24両+サステナ車両6両導入分)
→2025年3月中旬現在、22両が横瀬車両基地から搬出済み、4両が横瀬車両基地へ回送済み、4両が近江鉄道へ譲渡済み
・2025年度…36両程度廃車見込み?(新造24両+サステナ車両12両導入分)+山口線車両4両廃車見込み?

サステナ車両

・定義:VVVFインバータ制御車両等の環境負荷の少ない他社からの譲受車両(→参考(PDF)) ※当初の定義(PDF)
・新造車両とサステナ車両を並行して導入することで2030年度所有車両全VVVF化を目指す(→詳細
・2023年9月、東急9000系と小田急8000形の導入を発表、2024年度~2029年度に順次導入予定(→参考
→東急9000系…多摩川線・多摩湖線・西武秩父線・狭山線に導入、2025年度以降運行開始予定
→小田急8000形…西武8000系(→詳細)、国分寺線に導入、2024年度2025年5月末運行開始予定
・2024年5月現在、小田急8000形6両編成1本が到着済み(→詳細
・2025年度、東急9000系は3編成譲受予定(→詳細)
※公式によるサステナ車両関連動画の再生リスト

車両改造ほか

・車内LCD(スマイルビジョン)更新
→6000系・30000系の車内LCD画面(4:3)を40000系と同等の2in1タイプ17インチ画面(16:9)に更新中
(→6000系詳細30000系詳細

・6000系行先表示器更新
→既存のフルカラーLED表示器を更新、既存品と比較し高いリフレッシュレートが特徴(→目撃情報

・車内防犯カメラ設置拡大
→新車(一般車)は2020年度新製の40000系(40153F)以降、新製当初から設置済み
→2023年春現在、一部の6000系に設置確認(→詳細
→今後も既存車両への整備(準備)を推進(→詳細1詳細2
→2024年4月現在、複数系列で設置進行中

・ドライブレコーダー設置
→全編成を対象に設置予定(→詳細
2023年春現在、各線の20000系一部編成に先行設置済み2023年10月現在、取り外し
→2024年春現在、複数系列の一部編成に設置済み

・本線走行車両へ車載塗油器設置を検討(JREA2022年12月号より→詳細
→一部のワンマン車は以前から設置済み

・CBTC実証試験対応(列車情報装置改修)
→2024年2月に101系1241Fが対応(→詳細
→2024年5月現在、1241Fと1253Fの2編成が対応
→1241号車床下に関連機器?が設置(→詳細)

・6000系地下鉄非対応車表示(→詳細
→2024年5月現在、6101F~6108Fと6151F~6158Fで確認

・定位置停止装置(TASC)車上設備設置
→2027年度池袋線池袋~小手指駅間等でTASC導入に向け、2025年度より車上設備設置工事開始予定(→詳細)

■輸送動向

・2021/03/13改正(ニュースリリース(PDF)
→終電車の繰り上げ
→平日朝・夕方の秩父鉄道直通列車運転取りやめ

・2022/03/12改正(ニュースリリース(PDF)
→日中時間帯を中心に減便

・2023/03/18改正(ニュースリリース(PDF)
→平日朝上りに拝島ライナー新設
→土休日朝の秩父鉄道直通列車運転区間縮小、土休日夕方の運転取りやめ

・2024/03/16改正(ニュースリリース(PDF)
→池袋線特急増発、時刻変更、運転区間変更
→拝島ライナー(上り)平日朝増発、新宿線特急平日一部運転取りやめ・区間縮小
→平日日中帯の新宿線・拝島線・国分寺線増発

・2025/03/15改正(ニュースリリース(PDF)
→池袋線座席指定列車(S-TRAIN)・新宿線特急で時刻変更
→池袋線で運転区間・種別・編成両数の変更
→拝島発の初電車を準急西武新宿行に変更、深夜帯に本川越発所沢行を増発・終電繰り下げ

・秩父鉄道直通列車は縮小傾向
→2020年改正…土休日朝・夕方の直通列車運転区間を縮小(池袋発着から飯能発着へ変更)
→2021年改正…平日朝・夕方の直通列車運転取りやめ
→2023年改正…土休日朝の飯能発1本を運転区間縮小(横瀬発長瀞行き)、土休日夕方の秩父鉄道線内発飯能行き直通列車運転取りやめ

・新宿線⇔国分寺線の直通列車運転休止
→2019年改正より、東村山駅付近連続立体交差事業のため新宿線⇔国分寺線直通列車の運転を休止中(→詳細(PDF)
→2023年現在、国分寺線・西武園線で使用する車両は玉川上水車両基地をベースに運用、出入庫の回送は小川駅を介して運転

・西武新宿⇔西武球場前の直通列車運転休止
→2022年改正より、所沢駅ふれあい通り線道路新設工事のため西武新宿発着の狭山線直通列車の運転を休止中(→詳細(PDF)
→2023年現在、所沢駅構内は▽新宿線の渡り線移設済み、▽21番線使用停止中

■施設・設備動向

連続立体交差事業

新宿線中井~野方駅間(地下化)
2020年度2026年度完成に向け事業中(中野区:事業施行期間変更について

新宿線・国分寺線・西武園線東村山駅付近(高架化)
2024年度2028年度末完成(鉄道付属街路事業は2030年度末完成)に向け事業中(東村山市:市報2023年10月15日号1面PDF
→工事の都合上、2023年現在、新宿線と国分寺線・西武園線は分離中
→新宿線下り線高架化は2025年6月29日予定(→詳細)

新宿線井荻駅~西武柳沢駅(高架化)
→2021(令和3)年11月都市計画決定、2024年3月6日事業認可取得、2037年度完成(鉄道付属街路事業は2039年度完成)に向け事業に着手(→東京都報道資料)
→事業区間内に上石神井車両基地が所在

新宿線野方駅~井荻駅付近(構造形式検討中)
→事業化に向け準備中
→2024年10月、野方第1号踏切除却に向けて、中野区と西武鉄道が協定を締結(→中野区議会資料(PDF)

列車無線デジタル化

・新宿線系は2022年7月10日、池袋線系は2022年10月16日にデジタル化済み

信号保安装置

・2023年現在、本線・多摩川線は西武ATS、西武有楽町線はATC、山口線は点制御式ATSを使用
・2024年3月10日~2025年1月にかけて、多摩川線にて西武式CBTCシステムの走行試験を実施予定(→詳細1詳細2
→公式による実証試験紹介動画
→実証試験の結果と鉄道各社の動向を踏まえて次期信号システムの方式決定
→2030年代に西武線全線へ次期信号システム導入を目指す
・2022年初頭より池袋線系で列車情報装置向けとみられる新機器設置(→詳細

運行管理システム(SEMTRAC)

・第二世代システムは池袋線系:2005年、新宿線系:2006年から稼働
・新システムへ更新準備中、池袋線系は2023年度導入予定(→詳細)、新宿線系は2024年度導入予定(→詳細
→司令所-乗務員間の文字情報による通告の実現、自動放送装置による旅客案内の内容充実化(→第3世代の改良点詳細
→池袋線系は2023年9月10日切替、16日本運用開始(→詳細
→新宿線系は2024年10月14日切替、多摩川線は10月29日導入(→詳細

定位置停止装置(TASC)

・2027年度に池袋線池袋~小手指駅間、豊島線、西武有楽町線の各駅にTASC導入予定(→詳細1詳細2)
→2025年度より地上設備設置工事開始予定

ホームドア

・2020年度までに6駅22番線(池袋(一部ホーム除く)、練馬、西武新宿、高田馬場、所沢、国分寺)に設置済み
・2021~2025年度…6駅17番線に設置予定(→詳細
・2026~2030年度…19駅45番線に設置予定
・2024年度は練馬高野台・石神井公園駅の2駅6番線で稼働
→公式による石神井公園駅4番ホームへの設置作業紹介動画
2025年度設備投資計画並びに25年5月更新 鉄道駅バリアフリーに関する整備計画【都内駅】(PDF)に記載の稼働予定・目標は下記の通り
 *2025年度…東村山駅(高架化後新宿線下りホーム)、保谷駅、新所沢駅
 *2026年度…池袋駅(7番、特急ホーム)、中村橋駅、富士見台駅、新桜台駅
 *2027年度…池袋駅(1番ホーム)、東長崎駅、大泉学園駅、花小金井駅
 *2028年度…椎名町駅、下落合駅、中井駅、田無駅
 *連立事業とあわせて整備…東村山駅(高架化後新宿線上り・国分寺線・西武園線ホーム)
 *時期未定(整備を検討)……小平駅
→2028年度末時点で都内駅にて設置数19駅57番線を目標に

ワンマン運転

・2024年現在、普通鉄道の4路線3系統(池袋線飯能~吾野間・西武秩父線、多摩湖線、多摩川線)でワンマン運転を実施(このほか、新交通システムの山口線でも実施)
・2021年5月公表の「西武グループ中期経営計画(2021~2023年度)」ならびに2024年5月公表の「西武グループ長期戦略2035」にて、「(鉄道の)ワンマン運転エリア拡大」の記述(→詳細1(PDF)詳細2(PDF)

注記

※参考として新造・廃車・輸送動向(各改正のトピック)は直近3年分の情報を記載
※直近3年より過去の情報は子ノート「まとめ:西武鉄道(過去ログ)」へ

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西武8000系 導入本数は7本+譲受編成選定条件ほか

#100020
SATS
モデレーター

日本鉄道技術協会の協会誌「JREA」2025年6月号掲載の記事から、西武8000系の導入本数が6両×7本であることや、客室天井部の溶融滴下対策が済んでいることが譲受編成の条件であることが明らかになりました。導入本数について、鉄道事業者が直接明言するのは初めてとみられます。

この記事は同社車両部車両課の方が同誌に寄稿したもので、西武8000系(元小田急8000形)の選定経緯や概要について記しています。

◆サステナ車両導入経緯について
サステナビリティアクション推進のため、グループ全体でCO2排出量を2030年度までに 2018年度比46%削減することを目標として策定したとしています。この限られた期間の中で車両代替を進めるため、本線系と支線系で異なる方針を定めたとのことです。
・本線系の8・10両に対しては新造車両を継続投入(2024〜2030年度にかけて約200両)
・支線系の4・6両に対してはいわゆる「サステナ車両」を投入(2030年度までに約100両)

なお、これまでに同誌2022年12月号にて、2030年度までに西武鉄道の全所有車両VVVF化を目指すことを明らかにしていました。

◆選定条件と導入規模について
サステナ車両の選定条件として、▽必須条件(地上設備との整合、運転性能、各種スケジュールなどの条件)と▽できる限り満足したい条件(必要数を満足する、車両状態良好、譲渡元事業者から支援を受けられる、検修設備との整合などの条件)を前提として、2021年度下期から2022年度にかけて候補車両の絞り込みなどを行ったとのことです。
この結果、▽概ね同一仕様の車両が、▽期間中に必要数確保でき、▽支線系使用であれば改造規模も軽微で済むことから、小田急8000形を選定したとしています。導入本数は、国分寺線・西武園線の運用に必要な6両×7編成とのことです。

これまで導入本数については、鉄道事業者に対して取材を行ったメディアの報道などで「約40両」などと幅を持たせた表現がなされていたほか、趣味誌の寄稿記事において触れられていましたが、鉄道事業者が執筆した記事(公開情報)で具体的な本数を直接明言したのは今回が初めてのこととみられます。また、想定する運用範囲に西武園線が含まれていることを鉄道事業者が明言したことも初めてとみられます。

◆改造仕様と検査等について
改造にあたっては、費用圧縮・工期削減のため改造項目を必要最小限に留めたとしています。
その前提として、▽長大トンネル区間である正丸トンネルが存在するため客室天井部の溶融滴下対策が済んだ編成に限定して譲受、▽車両内三相交流電源は西武標準の440Vではなく小田急時代の200Vとする、▽各装置更新は10年程度寿命延伸できるメニューを選定したなどとしています。
その上で、具体的な改造内容として、▽加速性能調整、▽列車無線装置・列車情報装置(西武の急緩行列車選別装置)は廃車車両から流用、▽ATS車上装置は小田急8000形搭載品をベースに設計変更したものを使用しATS受電器は設置寸法を変更、▽蓄電池は1組から2組に増設、▽集電装置は集電舟のみ西武標準品に交換、▽モニタ装置や車両内外表示装置は西武線のソフトに変更し装置も流用したがモニタ装置は寿命延伸のため部品交換を実施、▽車輪踏面は西武標準の形状に変更したなどとしています。
このほか、▽誘導障害試験は改造工事前に実施、▽改造工事後に全般検査を行ったうえで出場したとしています。

同形式について、残る6編成についても継続して導入するとしています。

▼参考文献
窪谷:「西武鉄道における「サステナ車両」の導入」、JREA 68(6):2025.06、p.48878-48881

返信:5月9日の交通新聞においては、8000系の譲渡両数は42両で…

#100029
くらがの
参加者

これまで導入本数については、鉄道事業者に対して取材を行ったメディアの報道などで「約40両」などと幅を持たせた表現がなされていた

5月9日の交通新聞においては、8000系の譲渡両数は42両であることが言及されています。
一方、東急電鉄9000系について具体的な記述はありませんでした。

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